CMSコラムCOLUMN

WEBサイトの更新を簡単にするcms

コンテンツ・マネジメント・システム(cms)は、WEBサイトを効率的及び簡単に管理及び更新するシステムです。WEBサイトの更新にはHTML及びCSS等に関する専門知識が必要となり、リンク設定など相当な手間と時間がかかります。cmsを使えば、専門的な知識に関する事柄は全て自動でシステムが制御し、テキストや画像等の情報だけ入力すれば、手軽にサイトの更新が行えます。加えて、サイトにあるナビゲーション等の必要なリンク更新も自動化されます。cmsがある場合とない場合を比較すると、介在する人間の数や時間に大幅な差が生まれます。例えば、前者が更新要請から公開までに要する人間が、担当者と承認者だけでいいのに対して、後者では、制作会社に依頼することで何倍もの関係者が関わることになります。かかる時間も、前者が早ければ一日もしくは数時間で済むのに対して、後者は長ければ1週間かかることもあるわけです。



cmsの機能として先ず挙げられるのが、Word感覚でテキストや画像等を入力できることで、複雑な操作を必要とせず思い通りに編集も出来ることです。入力フォームを使えば一層簡単に決まったデザインのページが作成できます。更新履歴を保存することもできるので、過去のページを何時でも呼び出すことができます。また、タイマー機能も備わっており、更新日時を設定できます。ページの管理に関する権限も自由に設定でき、操作も制限することで部外者の干渉を防げます。WEBページのセキュリティ確保の為にも対応しており、常時セキュリティ診断を受信して、万全の対策が立てられます。サイト内検索では「Google Site Search」が使われることが多くなっていますが、それ以外のシステムも導入が可能です。特定認証に関してはベーシック認証方式を用いたID・パスワード設定が可能ですが、よりセキュリティの高いシステムの導入にも対応しています。



cmsは無償で提供されているものから、何千ページものサイトを管理できる高価格帯のシステムまで様々な種類があります。採用のポイントとしては、管理したいサイトのページ数や情報量、デザイン変更や編集のしやすさ、そしてフォームやコンテンツといったことが挙げられます。cmsによるサイトのコンテンツ管理には、コンテンツ自体を保存するシステムと管理情報を保存するシステムが必要になります。一般的にはコンテンツは管理専用のアプリケーションによってWEBブラウザに管理画面を表示させ、情報保存のためのデータベースを必要とします。場合によっては、コンテンツをHTMLで管理し、管理情報をテキストベースのファイルなどで管理するものもあります。現在、日本国内で最も普及している無償のCMSがMTで、その理由として日本語への対応やオリジナル機能の追加等に於いて柔軟性が高く簡単に行えることが挙げられます。