ここだけは押さえておきたい!Google Analyticsの超基本

2022/08/03

ここだけは押さえておきたい!Google Analyticsの超基本

無料という言葉、いい響きですよね♪
しかし、「タダより高いものはない」というように、不安な要素もあります…

例えば、ふと送られてきたメールに「今なら無料!」というリンクをクリックしたらフィッシングサイトでクレジットカード情報が流出してしまったり、便利そうな無料のソフトウェアをインストールしたらウィルスに感染してしまい情報漏洩してしまったり、インターネットでの無料という甘い言葉は怪しいものが多い、と思っている方が良いかもしれませんね。

しかし今回紹介するツールは「無料なのに使わないと損をする」そんなツールをご紹介します。
「損をする」は言い過ぎかもしれませんが、導入することがスタンダードになっているツールなのです。

そのツールは「Google Analytics(グーグルアナリティクス)」です。
ホームページ・ウェブサイトをお持ちの方は、一度はお聞きしたことがあるかもしれません。
このGoogle Analyticsは「GA(ジーエー)」と略されることが多いので、今回のコラムでもGAと略させてもらいます。

GAは、その名の通りGoogleが提供する無料のアクセス解析ツールです。
2005年にGoogleがUrchin(アーチン)というアクセス解析会社を買収してリリースされました。
2005年当時も無料のアクセス解析ツールはいくつかありましたが、有料ツールのUrchinの機能を盛り込んだことで、他のツールより使い勝手も機能も評価が高く、あっという間に業界スタンダードのツールになりました。その後もバージョンアップが繰り返され、時代に合わせた機能が追加され続けています。
現在では、世界のサイトの70%程度のサイトがGAを利用している、というデータもあるそうです。

アクセス解析というと、難しく感じられるかもしれませんが、「ここだけは押さえておきたい!」という項目と、その意味を簡単に説明したいと思います。
多機能なGAの基本編としてご覧ください。

・ページビュー(PV):そのページが見られた回数。
・セッション:サイトに訪れた人の一連の行動。操作をやめて30分でセッションが切れる。
・ページ別訪問数:そのページに訪れたセッション数。
・ユニークユーザー(UU):一定期間内にサイトに訪問した人。

ページ別訪問数、セッション、ユニークユーザーは少しややこしいですね。
例えば、ある1日にAさんとBさんがサイトに訪れたとします。
Aさんはトップページから閲覧し、サービスページの見て、その日は閲覧をやめました。
Bさんはサービスページから閲覧し、トップページを見た後、40分後に再びトップページを見てその日の閲覧をやめました。

この日のそれぞれの数値は下記のようになります。

トップページ:PV 3、ページ別訪問数 3、UU:2
サービスページ:PV 2、ページ別訪問数 2、UU:2
セッション数:3

Bさんは一度サイトに訪れた後、30分以上経ったことでセッションが一度切れてしまい、セッションが2回になっています。
このように数値を見ていくと、サイトに訪れた人数や、ページを閲覧した回数などを見ることができ、何度も閲覧されているコンテンツの傾向をつかみやすくなります。

上記の項目に加えて、下記の項目を確認するとさらに深く情報を読み解くことができます。

・離脱:ひとつのセッションで複数ページを閲覧後、セッションの最後になったページ
・直帰:ひとつのセッションで1ページしか見なかったページ

離脱と直帰は、GA上では「離脱率」「直帰率」となり、そのページのセッション割合となります。
先ほどの例の場合、以下のような結果になります。

トップページ:離脱率 66%、直帰率 50%
サービスページ:離脱率 33%、直帰率 0%

トップページはページを3回閲覧され、2回離脱されています。そのため66%の離脱率となります。
また、トップページがセッション開始ページとなっているのは2回、そのうち1回が閲覧終了となっているため直帰率は、50%となります。

離脱率からは、せっかく複数ページを閲覧していたのに離脱される原因がそのページにあるのか、そのページで知りたい内容が完結したのか、という視点で確認できます。
直帰率は、せっかくサイトに来てくれたユーザーが他のページを閲覧せずに離脱した割合になるのため、コンテンツ内容や他ページへの導線などの改善すべき箇所の発見につながります。

少し複雑と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、用語の説明をするために実際の計測について説明しました。管理画面では、GAが自動で計測した数値を確認できるので、その結果さえ見ればいいのでご安心ください。

GAではその他に、閲覧開始されるページ数やページの滞在時間も確認することができます。
この閲覧開始ページはSEOの効果を見るときに、非常に重要となりますので、今後コラムでも取り上げたいと考えています。

このように各項目を見ていくことで、サイトのそれぞれのページが役割を果たせているのかを確認することができます。
またGAの管理画面では、もっと複雑な計測ができたり、コンバージョンの設定をすることができたり、様々な機能があります。しかし、いきなりすべて使おうと思っても、なかなか使いきれるものではないので、まずは今回紹介した項目から確認して、徐々に慣れていくと良いと思います。

無料でここまでできるGAですが、既存のホームページ・ウェブサイトに導入するには、少し手間がかかります。
GAはWebビーコン形式という計測方法で、計測対象のページのHTMLに指定のタグを入れる必要があります。
100ページあると100ページすべてにタグを入れる必要があるため、手作業で対応すると時間がかかってしまいます。

vibit CMS Neoでサイト構築していると、全ページ共通の項目があるので、GAのタグを一括で入れることができます。
GA以外にも、計測や広告などのタグを全ページに入れる必要がある場合、同様の方法が可能なので、ホームページ・ウェブサイトのSEO対策やマーケティングなどの運営管理にもvibit CMS Neoは大きく貢献できます。

今回はGAの簡単な説明だけになりましたが、次回もGAについて違った観点の内容をお伝えしたいと思います。
お楽しみいただければ幸いです。

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